大菅小百合選手
自転車競技挑戦記
Text&Photo by 米田昌浩(PRISM)
2002.5.19



[長野県選手権大会]

 

三協精機スケート部が自転車競技に参加を表明して、初めてのレースが5月19日長野県松本市のかりがね競輪場で行われた。

注目の大菅姉妹は500メートルのタイムトライアルに出場。レース前はこれが初めてのレースとは思えないくらいリラックスした雰囲気がチームに漂っている。
今村監督曰く「競技やレースといったものの場数を踏むのが目的」ということだが、2人にこれからレースが始るといった緊張感は見当たらない。
小百合選手にいたっては「淳子、背番号の付け方下手だよー」とか、ヘルメットを被った淳子選手の頭をバンバン叩き「ぜんぜん痛くないでしょ?」などとふざける始末…。当の淳子選手は「お姉ェ、痛いよー」と言っても「淳子、何で痛いんだよー」などと、どう見ても姉妹2人で戯れあっているようにしか見えない…(笑)。

 

 さて、いよいよレース本番になると、さすがに真剣な表情に切り替わる。500メートルの日本記録は同じスピードスケートの橋本聖子選手が持っている。それだけに2人の〜特に小百合選手の記録に注目が集まる。

結果、記録は37秒95。このタイムは橋本聖子選手の記録には及ばないものの、昨年の全日本選手権の記録を上回るタイム。さらに驚くことは、今村監督によると小百合選手のベストタイム(練習時)は37秒39というから、もう凄いとしか言葉が見つからない…。
まだ夏季トレーニングに入って間もないこの次期にそんな記録が出るならば、5月末の本格的な合宿の後に行われる東日本実業団選手権では、本気で橋本聖子選手の持つ36秒859を塗り替えてしまいそうな勢いだ。ちなみに淳子選手の記録は40秒45。しかし、その足の太さを比べれば、まあそこそこといった結果か?
しかし、夏のトレーニングで身体をちゃんと作っていけば、自転車競技の世界でも大菅姉妹の名前が浸透する日もそう遠くはないように思える。スケート選手の場合、よっぽどの選手でない限り夏場は話題にのぼることはないが、自転車競技に参戦することで、これからは季節に関係なく話題を提供してくれそうだ。しかし、小百合選手はホント何をやらせても凄いんだな〜と感心してしまいました。

 

 

ヘルメットに手書きですが「北海道標津町出身」と書いてあります。反対側は、「Sayuri Osuga」、その下の数字は生年月日でしょうか。



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