------ 三県一局時代 -------------------------
１８８２年 明治１５年 ２月 ８日 開拓使根室支庁を廃し、根室県をおく。
― 高橋勝包戸長任。
１８８３年 明治１６年 ５月 公立標津病院設置。
根室警察署標津分署、創設され、門草直分署長心得着任。
― 総代人選挙法を定む（村会議員の前身）。
― 根室県、さけ・ます禁漁河川を指定し繁殖をはかる。
１８８４年 明治１７年 ６月１５日 標津小学校開校、初等科をおく。学童１０数名。
― 曹洞宗布教所創立（竜雲寺の前身）。
１０月１３日 野付郡茶志骨村を編入。標津外６ケ村戸長役場となる。
１８８５年 明治１８年 ― 新斜里山道（国道244号線）開削。
９月 ９日 留辺斯駅逓所設置。
― 遠藤勇馬ホニコイに土着す。
― 江口港戸長任。
１１月 根室において根室県主催、北海道物産共進会開催。
標津より海産物を出品入賞。
------ 北海道庁時代 -------------------------
１８８６年 明治１９年 １月 ３県１局を廃し、北海道庁を設置、根室支庁管轄となる。
６月１３日 忠類川交流ソギシマップにて吉田金次郎が油井発見。
７月 ２日 竜雲寺創設。
９月 根室警察署標津分署新築落成。
― 旧土人戸籍法実施、姓名が和人と同一となる。
１８８７年 明治２０年 ４月 １日 北海道物産税法改正され、非常な減額となる。
４月 戸長役場内に分署をおき、戸長をもって分署長兼務とする。
― 薫別の人口いちじるしく増加。
１８８８年 明治２１年 ― 金子仲行戸長任。
１８８９年 明治２２年 １月 標津外７ケ村水産物営業組合設立（標津浜通り８番地）。
― 斜里山道大改修。
― 鮭豊漁。
１８９０年 明治２３年 ８月 １日 御料木局札幌支庁根室出張所おかれる。管轄区域は、
根室、標津、目梨３郡内の御料木
（拓殖の進展に伴い国有林となる）
８月１０日 伊茶仁の真宗本派僧侶藤田静行私塾の認可をうけ、
小学教育をなす。
１０月３１日 公立標津病院を廃し、村医をおく。
１１月１６日 別海及標津に電話開通。
― 真宗大谷派説教所創立（敬栄寺の前身）。
― 中川理七郎戸長任。
１８９１年 明治２４年 ４月１６日 薫別郵便局開設。
― 土屋雄次郎戸長任。
１０月 １日 御料木局根室出張所を標津へ移し標津出張所と称す。
１０月１４日 戸長役場より分署を分離し、警部をもって分署長とす。
１８９２年 明治２５年 ３月２４日 標津小学校伊茶仁分校をおく。
４月 １日 標津尋常小学校と改称（尋常科４年）。
― 薫別の日蓮宗僧侶日暮玄静私塾を開き子弟教育。
５月 忠類において民家を買入れ、安達総一郎、読書教授を始む。
１０月 標津鮭人工ふ化場竣工（大正４年鱒併置）。
１８９３年 明治２６年 ２月１６日 薫別日蓮宗説教所創立（土屋完秀）。
４月 薫別巡査派出所設置。
― 鐵野小三郎、商店をひらく。
１１月１５日 羅臼に西井賢誠仮説教所設立。
１８９４年 明治２７年 ３月２２日 午前７時２０分根室地方に大地震あり。
５月１８日 標津に公設消防組をおく。
６月 ８日 井上栄作戸長任。
１８９５年 明治２８年 ３月２１日 加藤木繁太郎戸長任。
― 西井賢誠、児童10数名を集め読書算術教授
（羅臼小学校の始）
７月 ９日 薫別巡査駐在所に昇格。
８月２２日 標津尋常小学校補習科設置。
１８９６年 明治２９年 ６月 １日 藤野罐詰所創業（標津川口）。
９月 ８日 糸櫛別駅逓所設置（谷村龍之進）。
１８９７年 明治３０年 ３月２７日 北海道国有未開地処分法公布。
５月１９日 薫別小学校開校。
７月 碓氷罐詰所茶志骨工場設置。
― 鈴木鉄之助、川北温泉を開発。
１０月 勅令を以て従来の郡区役所を廃し、１９支庁となる。
１１月 ９日 根室外９郡長松悦郎根室支庁長となる。
１８９８年 明治３１年 ５月１９日 標津小学校補修所を廃し高等科を設置す。
― この年、西別及び標津原野に植民地を区画す。
１８９９年 明治３２年 ４月 １日 標津登記所を廃し根室区裁判所標津出張所をおき、
総ての登記事務を行う。
５月 ３日 藤野罐詰所より失火、戸長役場、警察分署等類焼。
６月２７日 河野通功戸長任。
１９００年 明治３３年 ６月 根室産牛馬組合設立。
６月１９日 忠類分教場開設。
９月１１日 標津神社創設。
１１月 ２日 春刈古丹簡易教育所開所。
１２月２４日 伊茶仁分校を小学校に昇格。
１９０１年 明治３４年 ― 植別村を分割し、植別村戸長役場開庁（羅臼町）。
４月 北海道１０年計画発足。
４月 ９日 忠類簡易教育所と改む。
６月 中標津、８月春別、１０月忠類の各原野に植民地区画。
７月３１日 本田弥一郎戸長任。
１２月１０日 標津に駅逓をおく（宮嶋旅館）。
１９０２年 明治３５年 ８月 ９日 戸長本田弥一郎役場内で劇薬をのみ自殺。
放蕩の結果なりと能瀬嘉太郎戸長任。
１１月２４日 元戸長河野通功官文書偽造、監守盗にて懲役９年に処せらる
（上告棄却）。
大凶作。
１９０３年 明治３６年 １月 藤野辰次郎、チシ子に藤野牧場経営。
４月１４日 伊茶仁小学校を簡易教育所に変更。
７月 ２日 薫別駅逓所開設（小林松三郎）根室町の星野佐記伊茶仁消に
罐詰所創設。
１９０４年 明治３７年 ５月 藤野トク子川北に藤野牧場経営。
７月 忠類簡易教育所校舎新築。
８月 ４日 動員下令、在郷軍人征途につく。
１９０８年 明治４１年 ３月 笹谷金太郎忠類に笹谷牧場創業。
― 道庁、蠣崎、本田両技官根室原野を踏査し、
農耕適地と発表。
１９０９年 明治４２年 ６月１８日 忠類小桜スイに対し、その貞節を賞し、河島長官より
賞状及木杯一組を下賜する。
１１月２５日 標津外水産組合合同して、根室外４郡水産組合と称す。
１９１０年 明治４３年 ４月 第１期拓殖１５カ年計画発足。
４月 根室外４郡水産組合標津出張所設置。
（野付、茶志骨、標津、伊茶仁の４カ村管轄）。
１１月１６日 春別に根室農事試作場設置。
１９１１年 明治４４年 ― 芦沢牧場で初めて馬耕を行う。
― 士別より、乾定太郎１３戸、４０人を率いて、俵橋地区に
移住。
１９１２年 明治４５年 ― 川北地区に天塩団体入植（河野竹太郎団長以下８戸）。
大正 元年
１９１３年 大正 ２年 １月 石田茂夫戸長任。
４月 古多糠に越後団体入地（藤巻一治団長以下２３戸）
５月 川北に奥勝平ら長沼団体入地。
１０月 武佐に吉田団体入地。
― 俵橋芦沢牧場内に特別教授所できる（児童１７人）。
１２月 武佐に浦安太郎の先導で西井、星ら入地。
低温大凶作。
１９１４年 大正 ３年 ６月 川北南３線に大師堂設置（善照寺の前身）。
― 松実孝太郎等奈良団体川北へ入植。
８月 伊茶仁人工孵化場設置（大正１０年鱒併置）。
８月 奥勝平川北で初めて商店をひらく。
― 馬車、農機具導入。
１９１５年 大正 ４年 ― 秋田木材xヲ於ﾞヲ於ﾞ工場設置（工場長笈川弥三郎）。
７月１０日 川北に弓削蠖三私塾を開き、９月５日、私設標津原野教育所
開校（川北小学校の前身）。
９月 １日 川北に真宗本派説教所創立（染覚寺の前身）。
この年濃霧の為川北地方大凶作、７〜８月間でわずか６日程
の日照。
１９１６年 大正 ５年 ５月 後藤朋一等北標津へ入植。
― 萬清治戸長任。
８月 西村武重養老牛温泉の開発に着手。
１０月 １日 私設川北教育所を、標津小学校附属標津原野特別教授場と
する。
― 古多糠に私塾教育はじまる。
― 忠類外、２村漁業組合設立（組合長小林、標津漁組の始）。
１９１７年 大正 ６年 ４月 １日 忠類小学校開校。
５月 秋木が忠類川の流送を開始。
５月 川北で松実孝太郎、橋詰新吾が二頭引馬耕を始める。
１６代戸長狩野栄治任。
１２月 ５日 武佐特別教授場発足。
１９１８年 大正 ７年 ― 俵孫一長官標津地方を視察し、１４線の土橋を俵橋と
命名字名となる。
１２月１５日 開陽特別教授場発足。
１９１９年 大正 ８年 ― 標津〜中標津間開削道路完成。
― 武佐駅逓所できる。（取扱人伊藤繁喜）。
― 標津、伊茶仁漁業組合設立（初代組合長古川久蔵）。
― 標津同志産業組合設立。
１９２０年 大正 ９年 ― 標津植民地産業組合設立。
― 補助牝牛（２割助成）７頭導入。
８月 ９日 標津川はんらん。
１０月 １日 河西特別教授場（中標津小学校）発足。
１０月 ８日 １７代戸長斉藤斉市任。
― 武佐市街区画割なる。
― 中標津市街区画を一部整理。
１２月 宮田岩松所有発動機船旭丸、野付沖で沈没21人死亡。
１９２１年 大正１０年 ２月１６日 川北に郵便局開設。
― 中標津に川北局駐在集配１５度地となる。
４月 １日 川北小学校北標津分校発足。
１２月１０日 標津村外５村戸長役場庁舎７３．２５坪新築。
― 厚床〜中標津間道路開通。
― 上標津駅逓所できる。（取扱人佐藤儀七）。
１９２２年 大正１１年 ― 標津村に乳牛１２０頭導入される。
― 中標津移民世話所設置（所長東海林諭吉）。
― 計根別駅逓所できる（取扱人香川良雄）。
１１月 １日 俣落特別教授場発足。
１９２３年 大正１２年 ４月 １日 二級町村制施行、標津外５ケ村戸長役場を標津村役場と
改む。
― 川北東１号〜西４号間４０町歩を根室営林署造林
（造林の始）。
３月 薫別に人工ふ化場設置。
― 中島宗太郎標津〜オコンバウスに私設電話を開設。
― 関東大震災を契機に許可移民制始まる。
１９２４年 大正１３年 ４月 竹野多作、徳橋琴馬ら２２戸初の許可補助移民として
茶志骨地区へ入植。
１１月 ６日 茶志骨原野特別教授場設置。
― 厚床〜中標津間（３０哩）植民軌道敷設、
翌年５月運転開始。
１９２５年 大正１４年 ― 当幌特別教授場設置。
― 中標津に拓殖医同産婆をおく。
９月 ５日 １８代村長小森作次郎任。
１９２６年 大正１５年 ― １４号道路（武佐〜上標津間）完成。
昭和 元年 ― ４８線道路（計根別〜上標津間）完成。
― ５２線道路（ 〃 ）〃。
― 中標津農産物検査所設置。
― 計根別特別教授場設置。
７月 標津分署を標津警察署とし、標津、目梨２郡管轄。
１２月 標津〜中標津間拓殖軌道開通。
― 中標津〜計根別間に軌道敷設。
この年大凶作。
標津町の足跡 〜大正
